珍しく仕事が早く終わって夕方の帰宅途中にで駅から自宅に歩いていると、よく眼にする光景が犬の散歩です。
可愛いくておしゃれでな子犬達がリードにつながれ、お行儀良く歩いています。
子供の頃の近所にも犬がいましたが現在の光景とはだいぶ違っています。
野良犬や飼い主がいても放し飼いにしている犬が何匹もいて近所をけっこう大きな犬がウロウロしていました。
しかもまるで近所の子供と同じ様に誰々さんの家の飼い犬で名前まで分かるのです。
私の兄弟も犬好きで時々その犬達と人間と混合で遊んだりしました。
現在なら手入れもされずにちょっと薄汚い犬達との接触は親が許さないでしょう。
でも当時は我々も最近ほとんど見かけなくなった泥んこのハナタレ小僧だったのです。
雑貨屋のおじさんの家で飼っているチビと呼ばれる犬とよく遊んだのを覚えています。
名前はチビなのに体は中型犬以上の体格です。
ところが、性格は人懐っこくておとなしく、猫に虐められるほど気が弱いから滑稽です。
「尻尾を巻く」と言う言葉がありますが、まさに尻尾を巻いて逃げる様はこの情けないチビの姿を言うのだなと思いました。
チビは困ったことに私達の家を覚えてしまって、時々遊んで欲しくて玄関まで誘いに来ました。
ドアを開けるとチビが尻尾を振ってついでに首も縦に振って立っていました。
それでちょっとこっちが笑顔でも見せると調子に乗って大胆にも汚れた足も拭かずに(当たり前ですが・・・)家の中に入ろうとするのです。
気が小さいくせに、こんなところは妙なずうずうしさがあるのでした。
人間で言うとちょっと変な奴なのだと思います。